つづらおりべ

書きたいことを書く練習

意味ある事務作業についての考察

日本人が働きすぎであることはよく取りざたされるが、働きすぎてしまう要因の1つに瑣末なことを完璧に詰め詰め(注:突き詰める的な意味合い)しすぎることがあると思う。

 

新人時代、事務のスペシャリストに囲まれていた私は、とにかく言われた通りのことをミスなくこなし、かつスペシャリストらの考え方を出来るだけコピーして作業できるように注力した。逆らうことはおそらく社内的な死を意味すると本能で知っていたからであろう。できるバックオフィスのお姉さんはきっとどのオフィスでも権力を持っている。

 

しかし最近の新人は私より聡いなぁと思うのである。

例えば社内的な監査への準備。

私は中堅になってもとにかくスペシャリストの先人達がチェックしていたポイントを逐一確認していた。

ところが先日、監査において1番こき使われる立場の新人が質問してきた。

監査をする側の人間は、どのような点に絞ってチェックするのですか?

 

ごもっともだ。監査をする側の人間にも時間の制約があるし、監査ごとに、新卒採用みたくテーマがあるだろう。

何をみているかも知らずにむやみに様々な書類をチェックをして回るのは確かに非効率で残業を助長する行為としか思えない。

 

しかし残念かな、監査でヤマカンできたらそれはズルだ。半沢直樹的な、銀行に入るお国の検査も、何を重点にチェックされるか想像はつくかもしれないが、検査する側がチェックしたい項目の詳細まではわからないだろう。

 

私は質問に対しこう答えた。

監査する側の得意分野や、その年の彼らのテーマにもよる。残念ながら効率の良い準備について答えはない。日頃からミスなくやるか、先輩たちがチェックしてきた要点を1つ1つチェックするしかない。

 

ああでも、この答え、すごく残念な大人になってしまった感があるのだ。

 

先輩たちがやりたがらない一般的な新人作業や、事務作業において、ディテールを詰め詰めしてミスなくこなすことは大事だと思う。今もそう思っている。

 

でも本当にそうなのか?

意味のある事務作業って一体なんなんだ?

AIに取って代わられるかもしれない時代なのに?

クリエイティブさがもっと求められるのではないか?

 

そんなことばかり考えて秋の夜長も更けていくのである。